味わいの特徴
- テイスト
- 梅酒、チョコレート
- 焙煎度合い
- ★★★★★
- 甘み
- ★★★★★
- 良質な酸味
- ★★★★★
- 苦み
- ★★★★★
- コク
- ★★★★★
- 香り
- ★★★★★
農園情報
- 生産国
- 中国
- 地域
- 雲南省・保山市
- 農園
- 天空農園
- 標高
- 1500m〜1700m
- 品種
- カティモール
- 生産処理
- 嫌気性発酵 ダブルファーメーテーション
雲南 コーヒー豆の新たな生産地
中国の内陸部、ミャンマーとの国境近くに位置する雲南省。
中国は人口の9割を漢民族が占めていますが、雲南省には、さまざまな少数民族が暮らしています。豊かな自然が残るこの地域はお茶の産地として有名ですが、中国最大のコーヒー産地でもあります。実に中国のコーヒー生産量の9割以上を占めています。
世界的にみると、中国はコーヒーの産地としてあまり知られていなかったため、新しい産地として現在注目度が高まっています。
コーヒーを栽培するのは、台湾出身のソウさん。コーヒーオタクと言っても過言ではない彼は、ゲイシャ、ブルボン、ティピカなど様々な品種を植えてみたり、それらを精製方法と組み合わせて年間70パターン以上の実験を重ね、どれが美味しいかを研究しています。
ある失敗から生まれた唯一無二の個性
雲南のコーヒーの特徴は、なんといってもその個性的な香り。加工場の責任者であるソウさんは、実はこの個性はある失敗から生まれたのだ、と教えてくれました。
ある日、農家さんが持ってきたコーヒーを普段どおりに精製してみたところ、いつもとは違うとても個性的なコーヒーが仕上がったそうです。原因を調べてみると、その農家さんが少しさぼって、収穫したコーヒーをすぐに加工場にもってこなかったと分かりました。本来は、収穫後すぐに加工場に持ってきて果肉除去をしなければいけないので、この農家さんはルール違反。でも、ソウさんは思いました。「収穫後に一定時間熟成させたら、あんなふうに面白いコーヒーができるのではないか」そこから色々と工夫をかさね、低温、密封状態で適度に発酵させてほどよく熟成させる方法をつくりあげたのが、今回のコーヒーです。
まるで梅酒を飲んでいるような
雲南のコーヒーの特徴は、果実酒のような芳醇で個性的な香味。この独自の発酵プロセスによって生まれる独特の香りに、虜になる方も多いです。焙煎度は浅めで、苦味は少なく軽やかに仕上げています。これまでの「苦いコーヒー」のイメージは覆されるかもしれません。
当店の「ドミニカ・プリンセサ・ワイニー・ナチュラル」をお好きな方はきっと好きです。おすすめです。
2020年収穫までは、「栽培期間中農薬化学肥料不使用」でしたが、
2021年収穫分からは、苗木の生育期間に限り化学肥料を使用したものに変更となりました。
化学肥料はあくまで苗木の生育期間中のみの使用にとどめており、過度に化学肥料に依存しないという姿勢に変わりはありません。
*海の向こうコーヒーさんより豆の説明を引用させていただきました